肺炎が老人に急増している!原因と症状・注意点についてご紹介!

高齢者の肺炎は、重症化しやすく最悪死に至るケースがあります。

近年、この肺炎によって亡くなるケースが急増しており、今や日本人の死因第3位となっています。

このような事態から、65歳以上の高齢者に対して肺炎球菌ワクチンの予防接種をするように、国が勧めている状態です。

このように、軽くみることのできない病気なだけに「肺炎」に対してある程度知識があれば、早めに気づくことができる可能性が高くなりますし、早い段階で治療に取り組むことができます。

高齢になってくると、免疫が低下し重症化しやすいため早期発見は大切です!

そこで今回は、この高齢者にとって恐ろしい「肺炎」についてわかりやすくご説明いたします。

高齢者に多い肺炎の原因は誤嚥性肺炎!

みなさん「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」ってご存知ですか?

あまり聞きなれない言葉かもしれないですね。

簡単にいうと、高齢者は食べ物を飲み込む力が弱くなってしまいます。
(食べ物などを飲み込むことを「嚥下(えんげ)」と言います)

そのため、口の中のもの(食べ物や唾液)が肺に入ってしまうのです。

このことを「誤嚥(ごえん)」と言います。

若い方であれば、気管にはいると咳き込み異物を外に出そうという力が働きます。

しかし、高齢者はこの咳き込む力も弱まっているので異物が出せず肺炎になってしまうのです。

このように、口の中に残っている食べ物のカスなどが、うまく飲み込めず肺に入ってしまい、咳き込んでも外に出せないで肺炎になってしまうことを「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」と言います。

高齢者に多い理由は、加齢とともに病気から自分の身を守る免疫力(めんえきりょく)が低下していることと、全身の筋力が低下し咳き込む力も弱まっていて異物を外に出せないということです。

肺炎の症状

肺炎になったらできるだけ早く異常に気付くということが重要になります。

そこで、肺炎になると出てくる症状についてご紹介いたします。

  • 激しい咳(せき)、黄色っぽい痰
  • 38℃以上の熱発
  • 悪寒
  • 身体のだるさ(倦怠感)
  • 息苦しさ
  • 胸痛
  • 筋肉痛・関節痛

目安となるわかりやすい症状は以上です。

ただ、肺炎になるとこれらの症状が全部でるというわけではありません。

また、症状の出方にも個人差があるので注意が必要です。

例えば、肺炎になると38℃を超える熱が出るという症状が「肺炎かな?」と気付く原因の1つですが、中には微熱程度しか出ていないという方もいらっしゃいます。

そのため、これらの症状のどれかが見られたら早めに受診するようにしましょう。

重症化してからでは、危険な場合があります!

肺炎を予防するためにすること!

口腔ケア(歯磨き)

口の中を清潔にしておくことは、肺炎を予防するために重要です!

先ほどご説明した、誤嚥性肺炎は歯磨きが十分できておらず口の中に残った食べ物が肺に入って起こることが多いからです。

義歯(入れ歯)の方は、入れ歯を外して口の中をキレイに保ちましょう。

食後2時間は横にならない

食後すぐに横になってしまうという行為は、誤嚥性肺炎の原因になります。

また、寝たきり状態の方の場合、食後ベッドをすぐに平にしてしまうと、食べたものがこみ上げてきて肺に入り肺炎を起こすことがあるのです。

なので、食後2時間くらいはすぐに横にならず座っているようにした方が良いでしょう。

適度な運動をする

これは、病気から自分を守るための免疫力を高める効果があります。

そして、身体を動かすことで筋力が低下していくのを予防することができるのです。

誤嚥予防体操をしよう

やはり何もしなでいると年齢とともに物を飲み込む力は衰えてしまいます。

そのため、飲み込む力を低下させないようにすることが大切なのです。

そこで自分でも簡単にできることとして「誤嚥予防体操(ごえんよぼうたいそう)」があります。

体操の方法は、こちら!

是非、参考にしていただいて時間のあるときにやってみてください!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、高齢者に多い肺炎について「原因」と「症状」、「注意点」についてわかりやすくご説明いたしました。
少しでも役立てて頂けたら嬉しいです。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。